2024-10-26
カザフスタンはどんな国?代理出産のための渡航の際に知っておきたいポイント
カザフスタンは、中央アジアに広がる雄大な大地と豊かな自然を誇る国です。
広大な国土には、息をのむような美しい自然が広がり、古代文明の面影を残す遺跡が点在しています。近年では、天然資源の輸出による経済成長や、商業的代理出産が認められている国としても注目されています。
この記事では、カザフスタンという国の魅力とともに、代理出産を検討されている方向けに知っておきたい基本的な情報をまとめました。
カザフスタンってどんな国?
カザフスタンは、中央アジアに位置する広大な国です。
日本国籍保有者は、観光・業務などを目的とした30日以内の滞在ならビザ(査証)無しでの渡航が可能であるため、気軽に海外旅行として訪れることも可能です。
ビザ無し渡航の条件などについて、詳しくは外務省海外安全情報をご覧ください。
まずは、カザフスタンの言語・通貨・宗教の基本情報を紹介します。
カザフスタンの言語
カザフスタンの公用語はロシア語ですが、国語であるカザフ語も使われています。これはカザフスタンの歴史と深く関係しており、ソ連時代にロシア語が公用語として教育や行政に広く浸透していたためです。
しかし、近年では独立に伴い、カザフ語を話す人が増えています。特に若い世代ではカザフ語教育が盛んに行われており、カザフ語人口は増加傾向にあります。
カザフスタンの通貨
カザフスタンを訪れる際に知っておきたい基礎情報の一つに、通貨があります。カザフスタンの通貨単位は「テンゲ(₸)」です。
2023年8月現在、1テンゲは約0.3円です。しかし、為替レートは変動するため、渡航前に最新の情報を確認するようにしましょう。日本円からテンゲへの両替は、カザフスタンの空港や銀行、両替所で可能です。
クレジットカードは、ホテルやレストランなど都市部では広く利用できますが、地方都市や市場では現金が必要となる場合があります。そのため、カザフスタン旅行では、現金とクレジットカードを併用するのがおすすめです。
カザフスタンの宗教
カザフスタンは、中央アジアに位置する広大な国です。国民の多くはイスラム教を信仰していますが、決して厳格ではありません。イスラム教以外の宗教も広く受け入れられています。
カザフスタンで信仰されている主な宗教とその割合は以下の通りです。
宗教 |
割合(約) |
イスラム教 |
70% |
ロシア正教 |
17% |
その他の宗教 ・無回答 |
13% |
近年では、カザフスタンの経済成長とともに、伝統的なイスラム教の価値観を見直す動きも見られます。しかし、基本的には多民族・多宗教国家として、相互理解と尊重の精神が育まれています。
カザフスタンの歴史と文化
カザフスタンは、広大なユーラシア大陸に位置し、長い歴史の中でさまざまな文化が交差してきた国です。15世紀後半にカザフ・ハン国が誕生し、遊牧国家として独自の文化を築いてきました。
しかし、1800年代に入ると、ロシア帝国の進出が始まり、カザフスタンは徐々にその支配下に置かれていきます。ロシア帝国の統治下では、定住化政策やロシア文化の導入が進められ、カザフスタンの伝統的な遊牧生活は大きく変化しました。その後、20世紀初頭のロシア革命を経て、カザフスタンはソビエト連邦の一部となり、カザフ・ソビエト社会主義共和国として新たな時代を迎えます。やがて独立し、現在のカザフスタンとなりました。
カザフスタンの文化に深く根付いている歴史について、詳しく紹介します。
遊牧国家からロシア帝国への歩み
広大なユーラシア大陸に位置するカザフスタンは、古くから遊牧国家として栄えてきました。騎馬民族が草原を縦横に駆け巡り、独自の文化を築き上げてきた歴史があります。しかし1800年代に入ると、強大な軍事力を持つロシア帝国が南下を始め、カザフスタンにもその影響が及んでいきました。
カザフの人々は勇敢に抵抗を試みましたが、次第にロシア帝国の支配下に置かれることになります。こうしてカザフスタンはロシア帝国の一部となり、その後の歴史を大きく左右されることになったのです。
ソ連時代を経て独立
カザフスタンは、19世紀初頭からロシア帝国の支配下に入りました。その後、1922年にソビエト連邦の構成共和国となり、カザフ(キルギス)自治ソビエト社会主義共和国が成立しました。ロシア語の使用が強制され、遊牧生活を制限されるなど、カザフ人の伝統的な文化や生活様式は大きく変化しました。
第二次世界大戦後、カザフスタンはソ連の重要な工業と農業の拠点として開発が進められました。ソ連末期の1986年には、カザフ人の民族意識の高まりから、ロシア人優遇政策に対する抗議運動が展開されました。その後、1991年12月のソ連崩壊に伴い、カザフスタンは主権宣言を行い、独立国家となりました。
カザフスタンの美しい自然
中央アジアに広がる広大な大地を持つカザフスタンには、息をのむような絶景が広がっています。豊かな生態系と雄大な自然は、カザフスタンの大きな魅力と言えるでしょう。
カザフスタンに渡航した際に訪れたい、美しい自然の風景を持つ観光地を紹介します。
チャリンキャニオン
カザフスタンの雄大な自然を体感できる場所の一つが、チャリンキャニオンです。まるでアメリカのグランドキャニオンを彷彿とさせる壮大な渓谷は、約1,200万年という長い歳月をかけて形成されました。
チャリン川に沿って約80kmにわたって続く断崖絶壁は、最高地点で高さ300mにも達し、そのスケールの大きさに圧倒されます。風雨による浸食によって生まれた奇岩群や、そこに生える植物など、変化に富んだ景色を楽しむことができます。
チャリンキャニオン国立公園内には整備された遊歩道もあり、間近で自然と触れ合うことができます。訪れる人々を魅了してやまない、カザフスタンの大自然の象徴と言えるでしょう。
アルティン・エメル国立自然公園
アルティン・エメル国立自然公園は、カザフスタンの南東部に位置する広大な自然保護区です。ここでは、砂漠、山岳地帯、川、湖など、多様な自然環境を見ることができます。
公園内には、風によって作られた奇妙な形の岩が立ち並ぶ砂丘や、岩肌が赤、黄、白などカラフルな色彩を見せるア山地など、見どころがたくさんあります。
また、アルティン・エメル国立自然公園は、希少な動植物が生息していることでも知られています。絶滅危惧種のユキヒョウやアルガリなど、貴重な野生動物が生息しています。
コルサイ湖
カザフスタン南東部に位置するコルサイ湖は、真珠に例えられるほどの美しさを誇る、山脈の絶景スポットです。
2つの湖からなるコルサイ湖は、それぞれが異なる標高に位置し、独特の景観を作り出しています。
コルサイ湖では、ハイキングや乗馬などのアクティビティを楽しむこともでき、自然を満喫したい旅行者にとって最適な場所となっています。
カザフスタンの世界遺産
広大なカザフスタンの地には、悠久の歴史と文化が育んだ世界遺産が存在します。例えば、東西文化の交差点として栄えたシルクロードなどが有名です。
カザフスタンの豊かな歴史と文化を象徴する貴重な世界遺産を紹介します。
シルクロード
カザフスタンは、東西文明を結ぶ交易路として栄えたシルクロードの中継地として重要な役割を果たしていました。そのため、カザフスタンの各地には、シルクロードの面影を残す史跡が点在しています。
例えば、かつては隊商都市として栄えたスヤブ、タラズ、サイラムといった都市には、キャラバンサライやモスクなどの遺跡が残っています。
これらの遺跡は、かつてシルクロードを往来した人々の息吹を感じさせてくれる貴重な世界遺産です。
ホージャ・アフマド・ヤサヴィー廟
トルコ・イスラム文化の聖地として知られるのが、ホージャ・アフマド・ヤサヴィー廟です。中央アジア最大のドーム建築としても有名で、14世紀末に栄えたティムール朝の様式を見ることができます。
ホージャ・アフマド・ヤサヴィーは、12世紀に活躍したイスラム教の指導者です。神秘主義思想である「スーフィズム」を広め、人々に敬愛されていました。彼の死後、この地に壮麗な廟が建てられ、多くの巡礼者が訪れるようになりました。
世界遺産に登録されているこの廟は、カザフスタンの人々にとっても重要な巡礼地となっています。美しい装飾や壮大な建築様式は、見る者を圧倒する魅力に溢れています。
タムガリ渓谷の岩絵群
タムガリ渓谷の岩絵群は、カザフスタンのアルマトイ州にある世界遺産です。
紀元前1千年紀から中世にかけて、この渓谷に住んでいた人々が岩肌に刻んだ狩猟風景や動物、宗教的な儀式などの絵を見ることができます。
岩絵群は5つの渓谷に点在しており、その数は約5,000点にも及ぶとされています。自然と古代の人々の息吹を感じることができる場所として、多くの観光客から人気のスポットです。
カザフスタンの人々と暮らし
カザフスタンの人々は、旧ソ連諸国の中でも比較的親日的で、穏やかな国民性を持っていると言われています。街中では、笑顔で挨拶を交わしたり、困っている人を見かけたら手を差し伸べたりする光景をよく見かけます。
また、カザフスタンは多民族国家であるため、異なる文化や習慣を持つ人々が共存しています。そのため、外国人に対しても寛容で、異文化理解があります。
カザフスタンの治安
カザフスタンは、比較的治安の良い国と言えます。ただし、地域によっては軽犯罪のリスクもゼロではありません。観光客を狙ったスリや置き引きなどが発生する可能性もあるため、注意が必要です。
特に、夜間の一人歩きや人通りの少ない場所は避けるようにしましょう。また、貴重品の管理は徹底し、不用意に多額の現金を持ち歩かないようにするなど、基本的な防犯対策を心がけることが大切です。
豊かな資源による経済成長
カザフスタンは、広大な国土に豊富な天然資源が眠る国です。特に、石油、天然ガス、ウラン、石炭などの埋蔵量は世界トップクラスを誇ります。これらの資源は、カザフスタンの経済成長を支える重要な柱となっています。
ソ連崩壊後の経済混乱を乗り越え、近年は資源輸出による収入増加を背景に、目覚ましい経済発展を遂げています。インフラ整備や産業の多角化にも力を入れており、中央アジアにおける経済大国としての地位を確立しつつあります。
カザフスタンは商業的代理出産を認めている国
カザフスタンは、外国人の夫婦に対しても、金銭的なやり取りが発生する商業的な代理出産を法的に認めている国です。そのため、代理出産を希望する日本人夫婦にとって渡航先の選択肢の一つとなっています。
カザフスタンでの代理出産は、現地の法律に基づき、厳格な手続きや要件を満たす必要があります。代理母となる女性は、原則として既婚者で、自身に子どもがいることが条件です。また、契約内容や医療行為に関する詳細な説明を受け、自由意思に基づいて同意することが求められます。
代理出産を希望する日本人夫婦は、現地の法律や手続き、文化などを十分に理解した上で、信頼できる代理出産エージェンシーや弁護士などの専門家のサポートを受けることが重要です。
日本人夫婦の渡航も可能
カザフスタンには、日本を含む海外からの夫婦が代理出産を目的として渡航することも可能です。
カザフスタンでの代理出産は、近年注目を集めており、多くの日本人夫婦にとっても新たな選択肢となっています。
カザフスタンでは、代理出産に関する法律が整備されており、手続きなども比較的スムーズに進められることが多いようです。また、医療水準も高く、経験豊富な医療機関や専門医が多く存在することも、カザフスタンでの代理出産が選ばれる理由の一つとなっています。
カザフスタンで代理出産を行う場合の注意点
カザフスタンは代理出産を認めている国ですが、渡航前に確認しておくべき注意点があります。
代理出産に関する法律や手続きは変更される可能性があるため、最新の情報を入手することが重要です。信頼できる代理出産エージェンシーや弁護士に相談し、必要な書類や手続きについて確認しましょう。
個人的にカザフスタンの代理母を手配したり、医療機関とやり取りを行うことはおすすめできません。必ず、カザフスタンでの代理出産の実績があるエージェントを介して進めましょう。
海外での代理出産をサポートするエージェントについては、以下の記事で詳しく解説しています。
『代理出産エージェントとは?選び方から費用・事例まで詳しく解説』
「Baby For You」はカザフスタンでの代理出産をサポートします
カザフスタンをはじめとした、海外での代理出産を安心してお任せできる仲介業者をお探しなら、ぜひ「Baby For You」にご相談ください。
Baby For Youでは、これまでに多くの日本人ご夫婦へ赤ちゃんをお届けしてきました。会社組織として海外の医療機関と信頼関係を築き、弁護士も在籍している、実績のある代理出産エージェントです。
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Baby For Youは主にウクライナ、ジョージア、カザフスタンの医療機関と提携し、安心・安全な代理出産を行っています。
厳しい審査による健康な代理母の選定や、海外現地でのサポート、日本国籍を取得するための手続きなど、さまざまな面から依頼者さまをサポートいたします。
まとめ
カザフスタンは、広大な土地に豊かな歴史と文化、そして美しい自然が広がる国です。
ユーラシア大陸の真ん中に位置し、シルクロードが東西を結んでいた時代には東西文化の交差点として栄えました。ソ連崩壊後には独立を果たし、豊富な資源を背景に経済成長を遂げている国です。
旧ソ連圏の国の一つでありながら、親日的で穏やかな国民性も魅力です。近年では、商業的な代理出産を認めている国としても知られており、法整備も進んでいます。そのため、日本人の夫婦がカザフスタンで代理出産を行うことも可能です。
カザフスタンでの代理出産をお考えの方は、ぜひBaby For youにご相談ください。
※本記事の内容は、2025年10月時点の情報に基づいて作成しています。今後、ルールや法律の変更により内容が事実と異なる場合もありますので、ご了承ください。
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