代理出産 認められている国について
多くのご夫婦からお問い合わせを頂いておりますが、そこには「代理出産が認められている国」のご質問が含まれます。
誤解をされておられる方もおらえますが、代理出産という行為自体を国が認めていても、
それを無償で提供しなければならない国が殆どです。
つまり、親戚などが報酬を得ないで代わりに妊娠と出産をするならば許可するというルールです。
勿論、日本人のご夫婦の為に報酬無しで引き受けてくれる代理母さんは見つかりません。
となりますと、商用的代理出産が認められた国でなければなりません。
あるご夫婦から、日本の他のエージェントから「チェコ」を勧められたとお聞きしましたが、
チェコの法律によって代理出産は禁止されていませんが、刑法の第169条項によって、
「報酬や養子縁組を目的として子供を他人に預けることを目的として行われたあらゆる行為を犯罪とします。」
というルールがあります。
代理出産を認められている国であっても、このように商用的代理出産は禁止していれば日本人のご夫婦の選択肢から外れます。
無報酬という形で契約書を結べは、その契約書自体が嘘のものでトラブルの元となります。
タイやインド、カンボジアなどで頻繁に起きてるトラブルの原因と同じで、その国が正式に認めた契約のもとでプログラムを進められないことはハイリスクです。
チェコであれば、この169条が大きな壁となり、弊社では現在ご案内しておりません。
オランダも、今現在は代理母として参加可能な女性は、依頼者夫婦の知人か親戚ではなければなりません。
このように、代理出産を認められている国であっても、
様々な制約によって、結果的に日本人のご夫婦にとっては「認められていない国」になります。
代理出産はとても有効な手段なのですが、選ぶ国、選ぶエージェントによってトラブルに巻き込まれることもございますので、ご注意されてください。