「ここ、ファミリーソース病院はウクライナ国内での代理母出産において、実績、評判、施設の三拍子揃った病院です。こちらにはあらゆる条件が揃っています。今回、ウクライナだけではなくフランスでも学ばれた、ガリーナ先生から直接代理母出産についてのお話をお伺いします。」
Q1.「初めまして。ガリーナ先生。今日は色々お話ができるとお聞きして楽しみにして参りました。それにしても、最先端の生殖医療が行われている施設だけあってとても立派な病院ですね。」
ドクター
「一番最初に、皆様が私達の研究所について興味を示して頂いたことに感謝致します。
そうですね、一番最先端の技術しか使わないように努めています。また、アメリカとヨーロッパの生殖協会の一番名だたる会議に定期的に参加しています。その中でも、科学の最新開発について特に注視しています。」
Q2.「今まで何件くらいの代理母出産を行われてきましたか?」
ドクター
「私達のクリニックでは、2013年からだけで、今まで代理母出産で150人の赤ちゃんを無事に誕生させています。」
Q3.「年間で言いますと何件くらいでしょうか?」
ドクター
「年間で言いますと、平均で60~80件位です。代理母出産の場合、妊娠できる確率は、ドナー卵子の平均で70~80%位で、お客様ご自身の卵子の場合50%ぐらいになります。」
インタビュアー
「それは心強いですね。処置件数が多いということはそれぞれのドクターの受け持たれる患者様の数も多いということになると思いますが、ドクター同士の連携はどのようにされていますか?」
ドクター
「もちろん、これだけの件数となりますと、きちんとしたの組織が絶対に必要です。そのために、私達のクリニックには、組織的なことを管理しているマネジメント部門があります。そして、仕事のプロセスにおいて発生するデーターを全て正確に記録し、必要な時にお客様にそのデーターをご提供できるように対応したソフトウェアも利用しています。」
インタビュアー
「それをお聞きして安心しました。」
Q4.「ではウクライナにお住まいの方以外に処置をされた経験はありますか?またそれはどのような国籍の方々でしょうか?」
ドクター
「もちろん、海外からの患者様へのご対応経験がございます。私自身は2003~2004年の頃から、海外からのご夫婦にご対応してまいりました。
当初から卵子の提供プログラムは人気でした。現在、スペイン、イタリア、イギリスからの患者様が多いです。
そして、最近では中国からのご夫婦も多くなってきました。
また、つい最近に日本からの患者様の為の代理母出産プログラムを行いました。海外からの患者様へのご対応時には通常よりも多くのコミュニケーションが必要となりますが、当研究所では問題なくスムーズにご提供しています。」
Q5.「どのような年代の方が多いですか?」
ドクター
「患者様の卵子を利用して代理母出産プログラムを実施する場合、40~42歳までの患者様が多いです。
平均年齢は、34~36歳です。ドナー卵子の場合、44~47歳の患者様が多いです。
稀にドナー卵子の方法を利用するお客様の中には、かなりお若い女性もいます。遺伝的な特徴などの理由で、卵巣が正しく働かない女性です。
また、統計によりますと、平均年齢は、35歳~40歳の女性が一番多いです。」
Q6.「代理母になろうとされる方はどのような方々でしょうか?アメリカでは以前、代理母が赤ちゃんを引き渡さなかった事がありましたが、ウクライナではそういったことは大丈夫ですか?」
ドクター
「喜ばしいことですが、ウクライナの法律では結婚している夫婦が代理母出産を利用した場合、その遺伝的な両親が生まれた子供の正式な両親としてあつかわれるようになります。
従って、子供が生まれてから、遺伝的な両親は養子縁組などの処置が必要になりません。つまり、代理母が子供を引き渡さないことを認めるような法的な理由は存在していません。
また、私達の過去の経験にも、そのような事は一度もありませんでした。」
インタビュアー
「双方にとっても法律で守られているというのは安心ですね。」
Q7.「最初に受診してから、無事に赤ちゃんを抱くことができるまでどのくらいの期間を考えればいいでしょうか?」
ドクター
「平均で1年間位になります。患者様とと初めてお会いした時から、胚移植の時まで、平均で、2~3ヶ月間かかります。
これは代理母の子宮内膜の準備や、必要性に応じた月経周期の同期とか、資料の準備などの為に必要な期間でもあります。
その後、代理母は9ヶ月間妊娠しています。合計で1年間ぐらいになります。」
Q8.「では次にもう少し技術的なお話を伺いたいと思います。ずばり患者様自身の卵子を使った代理母出産の確率はどのくらいでしょうか?」
ドクター
「自分の卵子を使いたい女性の年齢によります。残念ながら全世界の統計上、42~43歳の女性は、体外受精の成功率はあまりよくはありません。
また、逆に、35~36歳の女性の卵子の場合、妊娠になる確率は、50~60%位あります。
このような状況は、卵子の遺伝の特徴と関係しています。
問題は、年齢が高ければ高い方が、卵子の中の遺伝子異常の率が高くなります。
その中で、42~43歳の場合、遺伝的に異常な胚の発生率は90%以上に高まります。また、精子の質とか、患者様の遺伝的な特徴などの複数の因子がその確率に影響します。
ドクターは患者様に関する全てのデータを分析し確認してから、その患者様用のプランを作ることになります。」
Q9.「卵子も歳を重ねているということですね。自己卵子では赤ちゃんを授かることが難しいと判断した場合、他の方の卵子を使った代理母出産もできるのでしょうか?」
ドクター
「もちろん他の方の卵子を使った代理母出産もできます。卵子ドナーという方法になります。ウクライナではドナー卵子の提供は完全に法的に守られていて、ウクライナの保健省の第787番の省令によって扱われています。
その省令の中に、どういう分析を行うことが必要なのかとか手順はどうなるかとか、誰がドナーになることができるかなどのことが非常に細かく記載されています。
それはとても有意義で便利なものです。提供されているサービスの安全性や質の保証に役立つからです。
卵子ドナーの利用は患者様の卵子の利用より成功率が高いです。
通常、ドナーとは若くて子供を一人以上生んだことがある遺伝的な問題がない女性となります。いい生殖ポテンシャルを持っている女性ということです。」
Q10.「代理母出産のために受精卵を作る方法は体外受精(IVF-ET)でしょうか?顕微授精(ICSI)でしょうか?」
ドクター
「私達の研究所では古典的な体外受精の技術も、顕微授精の技術も利用できます。
何を利用するのが適切なのかは精液の質によります。
精子の移動性と濃度が低い場合や、形態的に正しい精子が少なければICSIの技術を使います。
いわゆる病理的な形態の率が高い場合には、通常「IMSI」(※1)という技術を使います。
精子を何100倍かの大きさにズームすることにより、マイクロ欠陥のある精子を検出できる技術です。その欠陥のない精子だけを選択して、卵子の中に入れます。
この方法だと受精率は高くなります。また「PICSI」(※2)などの技術も使うことができます。
つまり、受精率を高める為に使える技術を私達は全てご提供できます。」
(※1)IMSI:intracytoplasmic morphologically selected sperm injection
通常の顕微授精(ICSI)は顕微鏡の倍率を400~600倍にして行いますが、当院のIMSIを使えば最大で約6000倍の高倍率で精子を観察し顕微授精(ICSI)することが可能です。
通常の精子の検査では調べることのできない精子の状況を確認することができ、顕微授精(ICSI)よりも受精する確率が高いといわれています。
(※2)PICSI:ピエゾICSI卵細胞質内精子注入法
成熟した精子がヒアルロン酸(卵子を囲んでいる主要成分)への結合能を有する性質を利用して、ヒアルロン酸への結合がみられた精子を用いて顕微授精(ICSI)をおこなう方法です。
Q11.「受精卵の着床前診断はできますか?」
ドクター
「勿論、着床前診断は可能です。私達がサポートしている代理母出産のプログラムの殆どでは着床前診断が使用されています。
それは非常に重要だと思います。遺伝的欠陥のない胚のみを提供することが可能となるからです。
これは元気な子どもが生まれるという確信を強くすることになります。
つまり(着床前診断は)総合的に、妊娠する確率をかなり高くします。」
Q12.「流産の可能性を減らすことのでき、着床率を上げると言われている着床前診断ができることは心強いですね。では、性別の選択はできますか?」
ドクター
「その通りです。着床前診断の過程で、赤ちゃんの男女の性別は分かります。」
Q13.「無事に代理母に受精卵を移植後、使用しなかった受精卵を凍結保存しておくことはできますか?」
ドクター
「勿論、使用しなかった受精卵も胚も保存できます。
受精卵の移動の後、使用しなかったものを低温保存します。それはとても一般的なことです。
代理母出産のプログラムの時だけではなく普通の体外受精とか顕微授精のプログラムにも利用されている方法です。
また、必要性に応じて卵子の低温保存もできます。」
Q14.「双子などの多胎妊娠になる確率はどのくらいでしょうか?」
ドクター
「多胎妊娠の確率は移動される胚の数によります。
また、胚の質は非常に低いケースもありますが、そのようなケースには3つまでの胚を移動しても良い例外もあります。
普通は2つの胚を移動する時に多胎妊娠の確率は20~30%になります。また、1つの胚の移動の場合にも多胎妊娠の可能性があります。
いわゆる一卵性双生児のことです。
そのような多胎妊娠の確率は0.4%です。」
Q15.「さて、ガリーナ先生、この建物だけでも十分立派ですが、この秋にさらに近代的なビルに移転されるそうですね。私も現地で拝見しましたが、日本にもあまりないようなおしゃれで立派なビルです。それだけ需要があるということなのでしょうか?」
ドクター
「そうでうすね!不妊の治療は世界的に需要があります。どこの国でも平均で15%の夫婦は妊娠ができない問題を抱えています。
ウクライナの中の需要だけでも、10~15%しかカバーされていません。
フランスやイギリスなどのヨーロッパの国だと、政府は体外受精のようなプログラムに資金を提供しています。ウクライナ政府はそのようなプログラムを資金的にあまりサポートしていませんが、それでも需要がかなり高いです。」
Q16.「実際に病院に伺い、お話しを聞いてみて、施設も技術も伴っていると実感しました。ではウクライナで代理母出産を行う大きなメリットはなんだと思われますか?」
ドクター
「ウクライナで代理母出産を行う大きなメリットですが、まず1番にウクライナの法律です。代理母出産を正式にちゃんと整理している法律です。
また、2つ目の大きいメリットは、非常に高い技術的なレベルです。
ヨーロッパの一番高い基準に対応しているレベルです。」
Q17.「代理母出産のサポートをされるうえで、精子や卵子、医療機器、知識・経験など様々な要素が必要かと思いますが、もっとも大切なことは何でしょうか?」
ドクター
「技術的な点から見ると、当然ですが代理母出産はシンプルな内容ではありません。
しかし普通の体外受精と比較して、それよりも難しいというわけでもありません。
患者様ご夫婦と、サポートエージェントと病院、そして代理母との間に組織的なコミュニケーションの準備が完成されているかどうかが重要なことだと思います。
患者様との間に出てくる疑問や問題は、お互いの誤解から生じていることが多いと思うからです。
ですから、組織的な準備はとても重要だと思います。」
Q18.「最後に、いま代理母出産を考えている方へのメッセージをお願いします。」
ドクター
「私は昔から日本の文化に非常に興味がありました。日本の詩も文学も大好きです。今回、日本そのもの、日本人の方と知り合える機会が出来たことをとても嬉しく思います。ですから遣り甲斐のある、このサポートを本当に楽しみにしています!」