2024-11-15

代理出産をテーマにしたドラマ4選!感動と倫理の葛藤を描く

代理出産をテーマにしたドラマ4選!感動と倫理の葛藤を描く

近年、代理出産をテーマにしたドラマが放送されることが増え、話題を呼んでいます。

代理出産は、一昔前はかなり珍しいことでしたが、ここ最近では代理出産を公表する芸能人カップルなども登場し、身近な存在となりつつあります。

この記事では、代理出産をテーマとしたドラマの紹介と、実際の社会における代理出産について詳しく紹介します。

代理出産を描いた国内外のドラマを紹介

不妊症や高齢出産により、第三者の代理母に妊娠と出産を依頼することを代理出産と言います。国外には代理出産の法整備が行われている国もあり、実際に代理母を通して我が子を授かった夫婦も多くいます。

私たちの生活に浸透しつつある代理出産は、ドラマのテーマとして描かれることも増えてきました。

代理出産を描いた国内外のドラマとして、以下が挙げられます。

 

  • 燕は戻ってこない
  • サロガシー
  • マドンナ・ヴェルデ
  • 千万回愛してます

 

それぞれ、詳しく紹介します。

燕は戻ってこない

「燕は戻ってこない」は2024年4月から7月までNHKで放送されたドラマです。

全10エピソードで構成されており、代理出産を通して「命は誰のものなのか」を問いかける内容となっています。

放送開始から大きな反響を呼び、2024の東京ドラマアウォード「連続ドラマ部門賞」「主演女優賞」「助演女優賞」と、ギャラクシー賞「2024年7月度月間賞」を受賞しました。

あらすじ

派遣社員として東京で働くリキ(石橋静河)は、卵子提供のために訪れた生殖医療エージェントに代理出産の依頼を持ちかけられる。依頼主は草桶基(稲垣吾郎)と悠子という夫婦であった。高額の謝礼と引き換えに二人の子を産む決心をしたリキは、複雑な心境から女性向けセラピスト・ダイキ(森崎ウィン)と関係を持ってしまう。

人工授精の果てに妊娠したリキと、代理出産を依頼した草桶夫妻による計画は次第に歯車が狂っていく。

見どころ

ドラマ「燕は戻ってこない」では、代理母となるリキと依頼主の夫婦、それを取り巻く人々の心情がリアルに描かれている点が見どころです。

代理母の行動を執拗に制約しようとする草桶基の行動や、リキの代理母としての覚悟を問う草桶悠子のセリフなどには、これまでの代理出産ドラマでは描かれなかったリアリティがあります。

そのため、ドラマの冒頭では「現在、第三者の女性の子宮を用いる生殖医療『代理出産』について、国内の法は整備されていない」という注意テロップが表示されました。

サロガシー

「サロガシー」は、2021年3月24日にフジテレビ系列で放送されたドラマです。

同局で数々の人気脚本家を輩出してきた「ヤングシナリオ大賞」において、第32回の大賞受賞作品の脚本を元に構成されています。

国内では珍しい、同性愛者カップルと代理母の関係を描いているドラマとして話題になりました。

 

あらすじ

建築士として働く独身女性・環(堀田真由)は、同性愛者である兄・聡(細田善彦)とそのパートナーのために代理母出産(サロガシー)を決意する。兄のパートナーである水野圭人(猪塚健太)の精子と環の卵子の受精卵によって妊娠した後、事後報告として両親に妊娠を告げると、両親は環を強く責め、聡は初めてカミングアウトをする。

両親は環の行動を理解できず反発するものの、聡の元彼女である産婦人科医・西岡麻友(松本若菜)の協力を得ながら順調な経過を辿っていた。しかし妊娠9ヶ月のある日、環は切迫早産で緊急入院してしまい……。

見どころ

ドラマ「サロガシー」では、家族のために代理母となる決心をした主人公が、周囲の偏見や反発に晒されつつも意思を貫く姿が力強く描かれています。しかし、母子手帳の「母親の名前」の項目だけ空欄になっているといった演出により、主人公自身の葛藤が繊細に表現されています。

代理出産を依頼する立場となった兄・聡が、出産後の引き渡しによる妹の心理的負担を懸念する様子など、代理出産の倫理的な葛藤のリアリティが見どころです。

マドンナ・ヴェルデ

「マドンナ・ヴェルデ」は2011年4月から5月までNHKで放送されたドラマです。

全6エピソードで構成されており、当時まだ浸透していなかった代理母出産について深く切り込む内容が話題を呼びました。

原作は海堂尊による同名小説で、2009年から2010年にかけて小説新潮で連載されていました。小説の「マドンナ・ヴェルデ」は、同じく新潮社から刊行された小説「ジーン・ワルツ」の続編となっています。

あらすじ

早くに夫を亡くした55歳のみどり(松坂慶子)は、一人娘の産婦人科医・理恵(国仲涼子)に「病気で子宮を失った自分の代わりに子どもを産んでほしい」と依頼される。代理母として妊娠したみどりは周囲からの不審をかわしつつ、信頼できる人だけに真実を告白する。

しかし、妊娠の最中に理恵は夫の伸一郎(片桐仁)との離婚を決め、計画は大きく歪み始める。

見どころ

娘のために50代の母親が代理出産をするというセンセーショナルな内容と、ストーリーが進むにつれてさまざまな思惑が絡み合う構成が多くの視聴者を惹きつけました。

産婦人科を舞台に、代理出産に対する多角的な意見が飛び交い、倫理的な難しさ・デリケートさを克明に描いている点が見どころです。

千万回愛してます

「千万回愛してます」は2009年に放送された韓国ドラマです。全55エピソードで構成されており、代理出産をテーマにしたドラマとして注目を浴びました。

代理母として出産をした女性が新たな人生を歩む中で訪れる試練や葛藤が複雑な人間関係とともに描かれている、新視点のドラマです。

あらすじ

セフン(リュ・ジン)とソニョン(コ・ウンミ)は結婚して長く経つが、子どもに恵まれない。休学中の大学生であるコ・ウンニム(イ・スギョン)は重病の父親の治療費のため代理母となる。代理母として赤ちゃんを産み、送り出した過去を抱きつつ現在を生きるコ・ウンニムは、ある男性と出会い、結婚に踏み切る。しかし、その男性の兄は代理出産を依頼した夫婦の夫であることを知る。

見どころ

「千万回愛してます」は、本国で放送された際に最高視聴率30%を記録し、当初50話で完結する予定が55話まで延長された大人気ドラマです。

韓国ドラマならではの複雑な恋愛関係と、ヒロインであるコ・ウンニムの運命がどうなるのか、最後まで展開が読めないストーリーが見どころです。

代理出産とは?

代理出産とは?

代理出産とは、第三者の女性が別の夫婦のために妊娠・出産を行うことです。代理での妊娠・出産を引き受ける女性を「代理母」と呼びます。

近年では、夫婦の受精卵を代理母の子宮に移植して着床させる「ホストマザー(借り腹)」という方法が一般化しているため、生まれてくる赤ちゃんは代理母との遺伝子的つながりは持ちません。この方法であれば、正真正銘、夫婦との遺伝子的つながりがある我が子を授かることができます。

 

代理出産は、技術的に可能になったとはいえ、倫理的な問題や法的問題が伴う複雑さがあることは無視できません。生まれてくる子供の福祉、代理母の権利、依頼親の権利など、さまざまな立場の人々の権利が複雑に絡み合っています。そのため、代理出産に関する法規制や社会的な認識は国によって大きく異なります。ここからは、日本国内における代理出産の状況や、日本人夫婦が代理出産を行う方法について詳しく説明します。

実際に代理出産が行われるケース

実際に代理出産が行われるケースとして、以下が挙げられます。

 

  • 子宮を摘出している
  • 子宮に疾患がある
  • 母体が高齢のため出産時の健康リスクが大きい

 

また、長年不妊治療に取り組んでいる夫婦が、最後の希望を代理出産に託すというケースもあります。代理出産を公表している芸能人のニュースなども報道されるようになり、以前よりも私たちの生活に浸透してきています。

 

代理出産によって我が子を授かった芸能人については、以下の記事で詳しく解説しています。

代理出産で子どもを授かった芸能人とは?国内・海外の事例を紹介!

日本国内における代理出産の状況

日本では、代理出産に関する明確な法的規制が存在していません。そのため、代理出産の法的解釈や取扱いは非常に複雑です。 

現状、日本産科婦人科学会が代理出産を認めない見解を発表しているため、日本国内では代理出産ができないという状況になっています。

日本国内での安全な代理出産に向けた法整備が急がれますが、倫理面での議論が続いており、進展は困難となっています。ただし、海外の代理出産で生まれた遺伝的つながりがある子どもを、日本国内で我が子として育てることには、法的な問題はありません。

 

日本国内における代理出産の状況については、以下の記事で詳しく解説しています。

不妊に悩む夫婦へ。代理母出産の実態と日本での選択肢

日本人夫婦が代理出産を行う方法

日本人夫婦が代理出産を行う方法

先述の通り、日本では代理出産は認められていませんが、海外には商業的代理出産が法的に可能な国があります。そのため、子どもを望む日本人夫婦が代理出産を選択する場合、海外の医療機関および代理母に依頼することで実現できます。

代理出産を認めている国は複数あり、それぞれ法律や費用、手続きが異なります。どの国で代理出産を行うかによって、必要な書類や滞在期間、そして全体の費用が大きく変わってきますので、慎重に検討する必要があります。

商業的代理出産を認めている国一覧

商業的代理出産を認めている国として、以下が挙げられます。

 

  • アメリカ合衆国(一部の州を除く)
  • ロシア
  • ウクライナ
  • ジョージア
  • カザフスタン

 

中でも、ウクライナ・ジョージア・カザフスタンなどは代理出産の費用が比較的安く、医療水準も高いため人気の渡航先となっています。

 

商業的代理出産を認めている国について詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。

商業的代理出産を認めている国一覧。安全な代理出産を行える国とは

エージェントによるサポートで安全な代理出産が可能

代理出産を希望する日本人夫婦にとって、海外渡航や複雑な手続きは大きな負担となります。そこで、代理出産エージェントのサポートを利用することで、安全かつスムーズに代理出産を進めることができます。

エージェントは、代理母候補の選定から出産までのあらゆる手続きを代行し、安心して出産に臨めるよう支援します。 経験豊富なエージェントであれば、渡航先の医療機関との提携や、法的なアドバイス、文化の違いによるトラブルの回避など、さまざまな面で充実したサポートを受けることが可能です。

代理出産は、それぞれの国や地域によって法律や手続きが異なるため、専門家の協力が不可欠です。 信頼できるエージェント選びは、代理出産の成功に大きく影響します。

代理出産エージェントなら「Baby For You」

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海外での代理出産を安心してお任せできる仲介業者をお探しなら、ぜひ「Baby For You」にご相談ください。

Baby For Youでは、これまでに多くの日本人ご夫婦へ赤ちゃんをお届けしてきました。会社組織として海外の医療機関と信頼関係を築き、弁護士も在籍している、実績のある代理出産エージェントです。

 

代理出産プログラムのほか、卵子提供プログラム、精子提供プログラム、着床前診断・男女産み分けプログラムを提供しています。

Baby For Youは主にウクライナ、ジョージア、カザフスタンの医療機関と提携し、安心・安全な代理出産を行っています。

厳しい審査による健康な代理母の選定や、海外現地でのサポート、日本国籍を取得するための手続きなど、さまざまな面から依頼者さまをサポートいたします。

まとめ

この記事では、代理出産をテーマにした4つのドラマを通して、さまざまな背景や葛藤、そしてそこにある人間の複雑な感情を描写している作品を紹介しました。

それぞれのドラマは、代理出産という難しい選択を迫られた登場人物たちの心の揺れ動きや、家族のあり方、そして生命倫理という大きな問題を提起しています。本記事で紹介したドラマは、代理出産という行為の複雑さ、そしてそれに関わる人々の様々な感情や倫理的な問題について改めて考えるきっかけとなるでしょう。

実際の代理出産は、子供を望む夫婦にとって大きな希望となります。今後、日本国内でも、社会の進展とともに代理出産に対する理解が深まり、より多くの人にとってより良い選択となるような制度作りやサポート体制が整っていくことが期待されます。

現在不妊にお悩みの方や高齢出産に不安がある方は、エージェントを介した海外での代理出産をぜひご検討ください。

 

※本記事の内容は、2025年11月時点の情報に基づいて作成しています。今後、ルールや法律の変更により内容が事実と異なる場合もありますので、ご了承ください。

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