2025-09-27
不妊治療の方法と流れを詳しく解説。我が子を授かる「代理出産」という選択肢も

自然妊娠が難しいと感じ、不妊治療を検討している方は年々増えています。不妊治療と一口にいっても、タイミング法や人工授精、体外受精、顕微授精といった段階的な方法があり、夫婦の状態に合わせて選択されます。
近年は医学の進歩により、これらの治療を通じて子どもを授かるご夫婦も多くなりました。
一方で、治療を重ねても妊娠に至らないケースもあり、その際に選択肢として注目されているのが「代理出産」です。本記事では、不妊治療の流れと方法をわかりやすく紹介し、最後に代理出産という道についても解説します。
不妊治療はステップごとに4つの方法で行われる
不妊治療は、不妊検査を経てから、段階を踏んで進めていくことが一般的です。
自然妊娠が難しい場合、まずは排卵日を見極めて性交のタイミングを合わせる「タイミング法」から始めます。次に、精子を子宮に注入する「人工授精」へと進みます。さらに、受精卵を体外でつくり子宮に戻す「体外受精」、卵子に直接精子を注入する「顕微授精」といった高度な方法を選択します。
このように、不妊治療は4つの方法をステップアップしながら進めるのが基本です。
「不妊」の定義とは
一般的に「不妊」とは、避妊をせずに夫婦生活を続けても一定期間妊娠に至らない状態を指します。
日本産科婦人科学会では、その目安を「1年以上」としています。ただし年齢や健康状態によって考え方は変わるため、早めの相談が望ましい場合もあります。
不妊治療は特別なものではなく、多くの夫婦が経験している医療サポートです。「妊娠できないのでは」と不安に思う前に、まずは専門医に相談し、適切な方法を選ぶことが大切です。
不妊治療の流れと方法
不妊治療は段階的に進めていくのが一般的です。最初に不妊の原因を調べる検査を行い、その結果に応じて治療法を選びます。比較的負担の少ない方法から始め、必要に応じて高度な医療へステップアップしていくのが特徴です。
代表的な流れは、以下の5つのステップです。
- 不妊検査
- タイミング法
- 人工授精
- 体外受精
- 顕微授精
各ステップごとに、どのような方法なのか詳しく解説していきます。
1.不妊検査
治療の第一歩は、不妊の原因を明らかにする検査です。血液検査やホルモン検査、卵管の通りを調べる検査などを行います。
検査を通じて妊娠を妨げる要因を特定することで、適切な治療方法を選びやすくなります。早期に検査を受けることで、無駄な時間や費用を省き、妊娠の可能性を高めることにもつながります。
場合によっては、男性の不妊検査を実施するケースもあります。
2.タイミング法
もっとも基本的な不妊治療の方法が「タイミング法」です。
排卵日を予測し、その時期に性交のタイミングを合わせて妊娠を目指します。排卵日は基礎体温測定や超音波検査、ホルモン値の測定などで把握します。体への負担が少なく自然に近い形で取り組めるのが特徴で、妊娠を希望して間もない夫婦や、原因がはっきりしていない場合に選ばれることが多い方法です。
3.人工授精
タイミング法で妊娠が難しい場合に進められるのが人工授精です。
採取した精子を洗浄・濃縮し、排卵のタイミングに合わせて子宮内に注入します。性交の負担を減らし、受精の可能性を高めることができます。
比較的シンプルな処置で、通院ベースで行えるのも特徴です。複数回試みる中で妊娠に至るケースもあり、一般的には次のステップに進む前に選ばれる方法です。
4.体外受精
人工授精でも妊娠が難しい場合や、原因が卵管にあると考えられる場合に行うのが体外受精です。
排卵誘発剤で卵子を採取し、体外で精子と受精させて受精卵を育て、その後子宮に戻します。成功率は高まりますが、処置や費用の負担は大きくなります。現在では多くの医療機関が実施しており、不妊治療の選択肢として広く認知されています。
5.顕微授精
顕微授精は、体外受精の一種で、精子の数や運動率が低い場合に選ばれる方法です。
顕微鏡を用いて卵子に直接精子を注入するため、受精の可能性を大きく高められるのが特徴です。高度な技術を必要としますが、精子の状態に課題がある夫婦にとって有効な手段です。成功率も高く、不妊治療の最終段階として用いられることが多い治療法です。
不妊治療を行っても妊娠できない…よくある原因
不妊治療は段階的に進めても、必ずしも妊娠に至るとは限りません。その背景には、男女それぞれにさまざまな要因が関わっています。ここでは代表的な原因を整理し、考えられる解決の方向性を紹介します。
- 男性側の不妊症
- 女性側の年齢による卵子の質の低下
- 着床不全や不育症など
一つずつ、詳しく見ていきましょう。
男性側の不妊症
男性の不妊は、精子の数が少ない「乏精子症」や運動率が低い「精子無力症」などが一般的です。
また、射精に関わる障害やホルモンの異常が原因となることもあります。こうした場合は、人工授精や顕微授精といった治療法によって、自然妊娠が難しいケースでも妊娠の可能性を高められます。
治療法
精子の数や運動率に問題がある場合は、生活習慣の改善や薬物療法を行うことがあります。それでも難しい場合には、体外受精や顕微授精を選択するのが一般的です。顕微授精は一つの精子を卵子に直接注入するため、精子の状態が不十分でも受精が可能になります。
女性側の年齢による卵子の質の低下
女性は年齢を重ねるとともに卵子の質や数が減少し、妊娠の可能性が下がっていきます。特に35歳を過ぎると妊娠率が低下しやすく、流産のリスクも高まります。これは自然な変化であり、多くの女性が直面する課題のひとつです。
「卵子ドナー」による解決法も
卵子の質が妊娠に大きく影響している場合、「卵子ドナー」を利用する選択肢もあります。
若いドナーから提供された卵子を用いることで、妊娠の可能性を高める方法です。
日本では制度が限られていますが、海外の医療機関では広く行われており、年齢による課題を克服するための有効な選択肢とされています。
卵子ドナーについては、以下の記事で詳しく紹介しています。
卵子ドナーとは?利用のメリット・デメリット、代理出産という選択肢を解説
着床不全や不育症など
受精卵ができても子宮内膜に着床しない「着床不全」や、妊娠しても流産を繰り返してしまう「不育症」も不妊の原因となります。
これらはホルモンの状態、免疫の異常、血流の問題などが関係していることがあり、明確な原因がわからないケースも見られます。
医師による詳細な検査で原因を特定し、ホルモン補充療法や免疫療法などを行うことで妊娠の可能性を高めることができます。
不育症については、以下の記事で詳しく紹介しています。
不妊治療の結果、我が子を諦めたくない方に「代理出産」
不妊治療を続けても妊娠や出産が難しい場合でも、親になる夢を諦める必要はありません。その選択肢のひとつが「代理出産」です。
代理出産とは、依頼夫婦の受精卵を代理母の子宮に移植し、出産までを依頼する方法です。遺伝的につながりがある我が子を授かれる可能性があり、着床不全や不育症などで悩む夫婦にとって大きな希望となります。
日本国内では代理出産の利用は実質不可能となっていますが、代理出産を認めている国では制度が整っており、外国人夫婦も利用できる医療機関があります。
専門のエージェントや弁護士のサポートを受けながら進めることで、安全かつ安心して挑戦できる道が広がっています。
代理出産に関するよくある質問
代理出産はまだ日本では一般的ではないため、多くの疑問や不安を抱く方が少なくありません。ここでは、日本人夫婦が代理出産を検討する際によくある質問をまとめました。
- 日本人夫婦でも代理出産はできるの?
- 生まれた赤ちゃんとの遺伝的なつながりはどうなる?
- 海外で代理出産をするのは危険ではない?
- 信頼できる代理出産エージェントの見分け方は?
制度や安全面を正しく理解することで、安心して選択肢を検討できるようになります。
日本人夫婦でも代理出産はできるの?
日本国内では法整備が進んでおらず実施は難しい状況ですが、外国人による商業的代理出産を認めている国であれば日本人夫婦も依頼可能です。ジョージアやカザフスタン、ウクライナなどは法制度が整い、外国人夫婦も利用できる体制があります。現地の法律や条件をきちんと確認したうえで進めることが大切です。
日本人夫婦が安心して代理出産を実施できる国については、以下の記事で詳しく紹介しています。
商業的代理出産を認めている国一覧。安全な代理出産を行える国とは
生まれた赤ちゃんとの遺伝的なつながりはどうなる?
体外受精で作った夫婦の受精卵を代理母の子宮に移植する方法が多く用いられるため、赤ちゃんは遺伝的に依頼主ご夫婦とつながっています。
代理母は妊娠・出産を担うだけで、遺伝的な親にはなりません。そのため、我が子としての遺伝的なつながりを持つことが可能です。
また、依頼主ご夫婦の卵子や精子に問題があった場合は、卵子ドナーや精子ドナーを活用することで、奥様・またはご主人との遺伝的つながりを保つことができます。
代理出産で生まれた赤ちゃんとの遺伝的つながりについては、以下の記事で詳しく紹介しています。
代理出産では代理母との遺伝的つながりはどうなる?安全な実施方法を紹介
海外で代理出産をするのは危険ではない?
代理出産を認める国では、法律や医療の仕組みが整っており、外国人夫婦の受け入れ実績も豊富です。
ただし、日本人夫婦が独自に代理母候補を探し、契約をすることは非常に困難です。そのため、信頼できる専門エージェントを通じて進めることで、安全性を高められます。大切なのは、最新の制度や条件を確認し、実績のある専門家と連携して準備することです。
信頼できる代理出産エージェントの見分け方は?
実績や口コミ、現地での法的サポート体制を公開しているかどうかが判断のポイントです。公式サイトに料金や手続きの流れが明示されているか、契約内容が透明であるかをチェックしましょう。
また、きちんとした法人であるか、弁護士も在籍しているかといった点にも注目です。海外での代理出産は、生まれた赤ちゃんのパスポート取得などの手続きが必要不可欠であるため、法的な知識が求められます。
さらに、実際に日本人夫婦をサポートした経験があるエージェントを選ぶと安心して進められます。
海外での代理出産をサポートするエージェントの選び方については、以下の記事で詳しく解説しています。
代理出産エージェントとは?選び方から費用・事例まで詳しく解説
実績のある代理出産エージェント「Baby For You」
海外での代理出産を安心してお任せできる仲介業者をお探しなら、ぜひ「Baby For You」にご相談ください。
Baby For Youでは、これまでに多くの日本人ご夫婦へ赤ちゃんをお届けしてきました。会社組織として海外の医療機関と信頼関係を築き、弁護士も在籍している、実績のある代理出産エージェントです。
代理出産プログラムのほか、卵子提供プログラム、精子提供プログラム、着床前診断・男女産み分けプログラムを提供しています。
Baby For Youはウクライナやジョージア、カザフスタンの医療機関と提携し、安心・安全な代理出産を行っています。
厳しい審査による健康な代理母の選定や、海外現地でのサポート、日本国籍を取得するための手続きなど、さまざまな面から依頼者さまをサポートいたします。
まとめ
不妊治療は、タイミング法から顕微授精まで段階を踏んで行うのが一般的です。検査によって原因を明らかにし、適切な治療法を選ぶことで妊娠の可能性を高められます。ただし、治療を続けても妊娠が難しい場合もあり、そのときの選択肢として「代理出産」があります。代理出産を認める国では制度が整っており、外国人夫婦も利用できる体制が用意されています。大切なのは、治療や代理出産の仕組みを正しく理解し、安心して希望の道を選べるよう準備をすることです。
海外での代理出産をお考えの方は、ぜひ「Baby For You」にご相談ください。
※本記事の内容は、2025年9月時点の情報に基づいて作成しています。今後、ルールや法律の変更により内容が事実と異なる場合もありますので、ご了承ください。

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