2024-09-13
代理出産賛成派の理由とは?実際に寄せられた意見を紹介
代理出産という言葉を耳にすると、多くの人は倫理的・法的な問題を思い浮かべるかもしれません。しかし、実際に不妊に悩むご夫婦にとって、代理出産は子どもを持つための最後の希望となるのです。
今回は、代理出産に賛成の立場から寄せられた意見をもとに、その理由について考えていきたいと思います。
代理出産には賛成?反対?その理由とは
代理出産をめぐっては、さまざまな議論が起こっています。
賛成派と反対派の主張をまとめると、以下のような意見の相違がみられます。
立場 |
主な理由 |
賛成 |
|
反対 |
|
今回は、賛成派の意見に焦点を当てて、詳しく紹介していきます。
代理出産に対する反対意見については、以下の記事で詳しくご覧いただけます。
『代理出産反対派の意見とは?安全に行うための解決策も紹介』
代理出産に対する賛成意見
代理出産に対する賛成意見には、以下のような内容が寄せられました。
- 賛成理由①子どもが欲しいと思うのは自然なこと
- 賛成理由②トラブルを防げる体制が整えば問題ない
- 賛成理由③責任ある夫婦が決めたことなら支持すべき
それぞれ、詳しくみていきましょう。
賛成理由①子どもが欲しいと思うのは自然なこと
「夫婦になって、子供が欲しいと思うのはとても自然なことだと思う。それが、病気などの理由で妨げられるのは不公平だ。代理出産は不妊治療の一つとして認められるべきではないか。『子どもは欲しいけど出産は痛いから嫌』みたいな自分勝手な意思で代理出産をするのは反対だが、自分ではどうすることもできない原因で子どもができない夫婦には、代理出産を認めるべきだと思う。」
賛成理由②トラブルを防げる体制が整えば問題ない
「代理出産によって、代理母が子どもの引き渡しを拒否したり、障害のある子どもが生まれた際に依頼主が引き取りを断ったりといったトラブルがあったと聞いた。しかし、これらのトラブルは法律などによって防げるのではないか。きちんと国内で代理出産ができる体制が整えば、代理出産によって子どもを授かれる夫婦が増えるはず。」
賛成理由③責任ある夫婦が決めたことなら支持すべき
「代理出産の反対意見には、当事者ではない人による主張が多すぎるような気がする。周囲が代理出産=危険、良くないみたいなイメージを作りすぎていないか。夫婦として、責任を持って子どもを育てられる人たちが代理出産をしたいと考えていて、代理母になることに納得をしている女性がいるのなら、周りは支持してあげるべきだと思う。」
賛成派が代理出産を支持する理由とは
代理出産は、実際に国外で発生したトラブルの印象もあり、あまり肯定的に考えられないという方がいることは事実です。
しかし、賛成派の方の意見にもあったように、イメージだけで「良くない」と決めつけてしまわないよう、賛成派が支持する理由を詳しくみてみましょう。
- 子どもを持つことによる家族の幸せ
- 医療技術の発展による安全性の向上
- 女性の自己決定権の尊重
一つずつ紹介していきます。
子どもを持つことによる家族の幸せ
代理出産に賛成する方が重視する内容の一つが、「子どもを持つことによる幸せ」です。
多くの夫婦にとって、子どもを授かることは何よりも幸せなできごとです。子どもの誕生は夫婦の絆を深め、新しい命を育てられる喜びを感じられます。
子どもを持ちたい、育てたいという希望が不妊症によって妨げられるのは不公平であり、代理出産は認められるべきであるという考え方です。
医療技術の発展による安全性の向上
近年の生殖補助医療技術の進歩により、代理出産の安全性は大幅に向上しています。具体的には、以下のような医療技術の発展が挙げられます。
- 体外受精の成功率の向上
体外受精の成功率は飛躍的に向上しており、以前と比べて受精卵を子宮に戻す回数が減ったことで、代理母の身体的負担が軽減されています。
- 着床前診断による遺伝子検査
受精卵の染色体異常などを事前に検査できるようになり、流産のリスクを下げることが可能になりました。
- 代理母の健康管理技術の進歩
医療機器の進化によって代理母の健康状態をより詳細にモニタリングでき、妊娠中のトラブルを未然に防ぐことができます。
このような医療技術の発展によって、代理出産はより安全に実施できるように変化しているため、国内でも認可すべきという考え方です。
女性の自己決定権の尊重
代理出産は、子どもを望むご夫婦の選択肢の一つとして、女性の自己決定権を尊重する観点からの賛成意見も寄せられています。主な理由は以下の通りです。
- 子どもを産み育てるのは女性の基本的権利であり、その選択は尊重されるべき
- 代理出産を選ぶかどうかは、女性自身が判断すべき事柄である
- 本人の意思に基づいた代理出産なら、倫理的に問題ない
また、「代理母になりたい」という意思を持つ女性に対して、自己決定権を尊重すべきであるという視点から代理出産に賛成する方もいます。
代理出産を取り巻く課題
代理出産には賛成意見も寄せられていますが、全ての課題が解決できているわけではないということは理解しておきましょう。代理出産を取り巻く課題として、
- 法的・倫理的な問題
- 経済的な負担
の2点が挙げられます。それぞれ、詳しくみていきましょう。
法的・倫理的な問題
代理出産の是非について議論する際に、重要な論点となるのが法的・倫理的な問題です。
法的な問題として、日本の民法では分娩者が母親とされるため、代理出産で生まれた子供の法的な親子関係が不明確になってしまうという点が挙げられます。
倫理的な問題には、代理出産がビジネス化してしまうという懸念があります。
安全で倫理的な代理出産の実施には、これらの問題に適切に対処する法整備や社会的合意形成が不可欠と言えるでしょう。
経済的な負担
代理出産には、多額の費用がかかります。そのため、国内で認可されたとしても依頼主ご夫婦に経済的な負担が発生してしまいます。現状、国外での代理出産における代理母への報酬は500万円ほどが相場となっており、体外受精やスクリーニング検査などの費用も追加すると1,000万円近い金額となるでしょう。もちろん、代理出産で生まれた子どもを養育するための費用も必要です。
そのため、代理出産を選べるかどうかが経済力に大きく左右され、格差が生まれてしまうと指摘されています。
日本人夫婦が代理出産をするには?
日本国内で代理出産を実施することは実質不可能となっていますが、代理出産そのものが法律で禁止されているわけではありません。そのため、日本人夫婦が海外に渡航し、商業的代理出産が認められている国で代理出産を行い、生まれた赤ちゃんを実子として育てることは問題ありません。
現状、日本人夫婦が代理出産を実施するには以下の手順を踏む必要があります。
- 信頼できる代理出産エージェントを見つける
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- 実績のあるエージェントを選ぶ
- 代理母候補者の身元確認や健康管理体制を確認する
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- 代理母候補者を選定する
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- 心身ともに健康な女性を選ぶ
- 妊娠・出産のリスクを理解している方が望ましい
- 法的・医療的な手続きを行う
- 契約書を交わし、各国の法律に則って手続きを進める
- 専門クリニックで妊娠・出産のケアを受ける
-
- 親子関係の確定と子どもの引き取り
-
- 出生証明書などの必要書類を揃える
- 子どもと共に日本に帰国し、親子関係を届け出る
商業的代理出産が認められている国は、賛成意見にもあったように「代理出産の法整備がきちんと行われている」国です。そのため、代理母との間のトラブル等のリスクについて過度に心配する必要はありません。
商業的代理出産が認められている国について詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
『商業的代理出産を認めている国一覧。安全な代理出産を行える国とは』
安全な代理出産を実現するためのポイント
海外での代理出産を実現させ、我が子を授かった日本人夫婦は多くいます。
安全な代理出産を実現するためのポイントとして、以下が挙げられます。
- 信頼できる代理出産エージェントの選択
- 代理母の人選と管理体制の確認
- 法的・医療的サポート体制の充実
- 子どもの福祉を最優先にした意思決定
それぞれの詳細について解説していきます。
信頼できる代理出産エージェントの選択
代理出産を検討する際は、信頼できる代理出産エージェントを慎重に選ぶことが大切です。
信頼できるエージェントは、豊富な実績と良好な評判、高度な医療体制、手厚いサポート体制を備えています。代理出産のプロセス全体をトータルにサポートしてくれるため、安心して任せることができるでしょう。
エージェント選びを慎重に行うことが、安全で満足度の高い代理出産の第一歩となります。
海外での代理出産をサポートするエージェントについては、以下の記事で詳しく解説しています。
『代理出産エージェントとは?選び方から費用・事例まで詳しく解説』
代理母の人選と管理体制の確認
代理出産エージェントに依頼することで、代理母候補の人選と現地での健康管理の委託が可能です。
エージェントは代理母の選定の重要性を十分理解しているため、健康診断や心理カウンセリングを通じて、妊娠・出産に耐えうる体力と精神力があることを確認します。
妊娠期間中も、定期健診の実施と異常時の対応、代理母の健康サポートといった管理体制が整っているエージェントであれば安心です。
法的・医療的サポート体制の充実
依頼主ご夫婦にとって、慣れない海外での法的な手続きや医療機関との連携は困難です。代理出産エージェントなら、医療機関とのやり取りや出国時の法的手続き、戸籍の登録といった業務を代行してくれます。そのため、安全に代理出産を実施するにはエージェントのサポートが必要不可欠なのです。
エージェントを選定する際には、これらのサポートがどこまで充実しているのかに着目して比較しましょう。現地にスタッフがいなかったり、企業としての体制が整っていない個人のエージェントだったりという場合は安全性に懸念があるためおすすめできません。
子どもの福祉を最優先にした意思決定
代理出産を選択する上で最も大切なのは、生まれてくる子どもの幸せを第一に考えることです。親となるご夫婦は、以下のような点に留意し、子どもにとって最善の環境を整えるよう努める必要があります。
- 子どもへの愛情と責任感
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- 親としての覚悟と役割を自覚する
- 子どもの成長を見守り、支えていく決意を持つ
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- 子どもの発達と心身の健康
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- 安定した家庭環境の提供
- 適切な医療ケアと教育の確保
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- 子どもの出自を正直に伝える
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- 子どもの発達段階に応じて真実を伝える
- 代理出産で生まれたことを肯定的に受け止められるよう支援する
これらの意思決定において不安なことがある場合は、エージェントとの面談を通して相談をすることができます。
代理出産エージェントなら「Baby For You」
海外での代理出産を安心してお任せできる仲介業者をお探しなら、ぜひ「Baby For You」にご相談ください。
Baby For Youでは、これまでに多くの日本人ご夫婦へ赤ちゃんをお届けしてきました。会社組織として海外の医療機関と信頼関係を築き、弁護士も在籍している、実績のある代理出産エージェントです。
代理出産プログラムのほか、卵子提供プログラム、精子提供プログラム、着床前診断・男女産み分けプログラムを提供しています。
Baby For Youは主にウクライナ、ジョージア、カザフスタンの医療機関と提携し、安心・安全な代理出産を行っています。
厳しい審査による健康な代理母の選定や、海外現地でのサポート、日本国籍を取得するための手続きなど、さまざまな面から依頼者さまをサポートいたします。
まとめ
代理出産は、高度な医療技術と倫理的な問題が複雑に絡み合った、デリケートなテーマであり、国内外で議論が交わされています。
代理出産に対する賛成意見には、以下のような内容が寄せられています。
- 子どもが欲しいと思うのは自然なこと。病が原因で妨げられるべきではない。
- 法律などを整備し、トラブルを防げる体制が整えば問題ない。
- 責任ある夫婦が決めたことなら、周囲は支持すべきだ。
国内での実施が困難な代理出産ですが、エージェントを介して海外で行うことは可能です。安全な代理出産の実績があるエージェントをお探しなら、「Baby For You」にご相談ください。
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