2024-11-29
子宮頸がんでも妊娠できる?我が子を諦めない方へ「代理出産」のご提案
「子宮頸がん」と診断された時、将来妊娠できるかどうか、とても不安になる方が多いのではないでしょうか。特に妊娠を希望している、または将来妊娠したいと考えている女性にとっては、大きなショックを受ける出来事だと思います。
子宮頸がんは、子宮の入り口付近にできるがんで、近年若い世代での発症も増加しています。早期発見であれば完治の可能性も高く、妊娠・出産も望めます。しかし、進行すると子宮の摘出が必要になり、妊娠が難しくなるケースもあります。
この記事では、子宮頸がんと妊娠について詳しく解説し、がん治療後の妊娠の注意点、そして子宮摘出が必要な場合に妊娠を叶える方法として「代理出産」という選択肢についてご紹介します。
子宮頸がんでも妊娠できる?
子宮頸がんは子宮の頸部に発症するがんで、日本国内では20〜40代の女性を中心に年間約1万人の方が診断されています。なかには子宮を全摘出するケースもあるため、「子宮頸がんになったら妊娠できないのではないか」と考える方も多いのではないでしょうか。
子宮頸がんは進行によって治療方法が異なり、早期に発見し適切な治療を行えば妊娠は可能です。ただし、症状の重さや進行のスピードは人によって異なり、妊娠中にがんが再発するリスクもゼロではないため、正しい知識をつけることが大切です。
子宮頸がんとは
子宮頸がんは、子宮の入り口である子宮頸部にできるがんです。子宮頸がんは、性交渉によって感染するヒトパピローマウイルス(HPV)が主な原因となります。
HPVは非常にありふれたウイルスで、多くの人が感染しても自覚症状なく自然に排除されます。しかし、一部の人は感染が持続し、数年から十数年の経過を経て子宮頸がんへと進行することがあります。そのため、誰が発症してもおかしくないがんであるといえます。
HPVウイルスは、ワクチンの接種によって予防することも可能です。
参考:知ってください ヒトパピローマウイルス(HPV) 子宮頸がんのこと_国立がん研究センター
主な症状
子宮頸がんは初期段階では自覚症状が現れにくい病気です。そのため、定期的な検診を受診することが非常に重要です。子宮頸がんが進行すると、下記のような症状が現れる場合があります。
- 不正出血
不正出血は子宮頸がんの代表的な症状の一つです。性交後や生理期間以外に出血が見られる場合、子宮頸がんの可能性が考えられます。
- おりものの変化
普段よりおりものの量が増えたり、血が混じったり、悪臭がする場合は注意が必要です。
- 下腹部痛や腰痛
持続的な痛みや、生理痛とは異なる痛みがある場合は、医療機関への受診をおすすめします。
その他、排尿痛や血尿、便秘などの症状が現れることもあります。これらの症状は、がんが膀胱や直腸などに浸潤している場合に発生する可能性があります。進行した子宮頸がんでは、下肢のむくみや痛み、リンパ節の腫れなどが現れることもあります。
検査による早期発見の重要性
子宮頸がんは自覚症状が少ないため、進行してから気づくケースが多い病気です。しかし、早期に発見できれば、比較的簡単な治療で完治できる可能性が高まります。
子宮頸がんの早期発見には、子宮頸がん検診が有効です。子宮頸がん検診は、子宮頸部の細胞を採取し、顕微鏡で観察することで、がん細胞の有無を調べます。この検査は痛みも少なく、短時間で終わります。
子宮頸がん検診は、20歳以上の女性を対象に、2年に1度の受診が推奨されています。自治体によっては、無料クーポン券を配布しているところもありますので、積極的に活用しましょう。
子宮頸がんの進み具合と妊娠の可能性
子宮頸がんは、初期に発見されれば頸部を切り取るだけで治療が済み、妊娠・出産も可能となります。子宮頸がんの進み具合は、大きく分けて以下の1〜3に分類できます。
- 前がん病変
- 子宮頸部にあり肉眼で確認できないがん
- 子宮頸部を超えて浸潤しているがん
それぞれ、詳しく解説します。
1.前がん病変
子宮頸がんは、子宮頸部の細胞が異常に変化し、増殖することで発生します。前がん病変とは、がんになる前の状態を指し、子宮頸部上皮内腫瘍(CIN)とも呼ばれます。
しかし、前がん病変の段階では、自覚症状がないことがほとんどです。そのため、子宮頸がん検診で発見されるケースが一般的です。
前がん病変は、適切な治療を行うことで、子宮頸がんの発症そのものを予防できる可能性が高い段階です。子宮頸がん検診で前がん病変と診断された場合でも、過度に心配する必要はありません。前がん病変の段階で適切な治療を受けることで、妊娠・出産への影響を最小限に抑えられる場合もありますので、将来の妊娠を希望する方は、医師に相談することをおすすめします。
2.子宮頸部にあり肉眼で確認できないがん
子宮頸部にあり肉眼で確認できないがんは、子宮頸がんの中でも初期の段階に分類されます。この段階のがんは、子宮頸部の表面のみにとどまっており、視診では確認できません。細胞診や組織診といった精密検査によって発見されます。この段階では、がん細胞が子宮頸部の奥深くまで浸潤していないため、妊娠の可能性は残されています。しかし、がんの進行度や治療方法によっては、妊娠に影響が出る可能性もあります。
3.子宮頸部を超えて浸潤しているがん
子宮頸部を超えて浸潤しているがんとは、がんが周囲の組織や臓器に広がっている状態です。 この段階では、将来の妊娠よりもがんの治療を優先することが重要になります。がんの進行度合いによっては、子宮の全摘出が必要となる場合があり、子宮全摘出後は自然妊娠は不可能になります。子宮摘出以外にも、放射線療法や化学療法などの治療が行われる場合があり、これらの治療は妊娠に影響を与える可能性があります。
3までがんが進行してしまい、子宮を全摘出したり放射線治療を受けた場合でも、代理出産という方法で我が子を授かることができます。このことについては、後ほど詳しく解説します。
子宮頸がんで妊娠を希望する場合の治療方針
先ほど紹介した症状のうち1〜2にあたる初期症状であれば、将来的に妊娠ができるように治療を受けられる可能性が高まります。
妊娠を希望する場合の子宮頸がんの治療方法として、「円錐切除術」と「レーザー蒸散術」があります。
円錐切除術
円錐切除術とは、子宮頸部の一部を円錐形に切除することで、がん病変を取り除く手術です。この手術は、将来の妊娠の可能性を残せる治療法として期待されています。
円錐切除術は、子宮頸部の入り口付近に発生したがん病変に適応されます。切除範囲は病変の大きさや深さによって異なりますが、子宮頸部の機能をできる限り温存することを目指します。手術は全身麻酔または脊椎麻酔下で行われ、入院期間は数日から1週間程度です。
レーザー蒸散術
レーザー蒸散術は、子宮頸部異形成や上皮内がんといった、比較的初期の子宮頸がんの治療法として用いられる方法です。レーザーを用いて病変部を蒸散させることで、がん細胞を破壊します。この治療法は、子宮の温存が可能であるため、将来妊娠を希望する女性にとって重要な選択肢となります。
レーザー蒸散術は、円錐切除術と比較して、子宮頸部への負担が少ないという利点があります。そのため、子宮頸部の長さへの影響が少なく、妊娠・出産における早産や流産のリスクを低減できる可能性があります。
ただし、治療時のがんの進み具合や状況によっては、これらの治療方法ではなく化学療法や摘出となる可能性があります。また、治療後に再発するケースもあるため、妊娠に関しては医師とよく相談し、最善の方法を見つける必要があります。
子宮頸がん治療後の妊娠|注意点とケア
子宮頸がんの治療によって早産や流産のリスクが高まることは事実です。しかし、子宮頸がんの治療後に我が子を妊娠し、無事に出産した女性も実際にいます。
子宮頸がんの治療後の妊娠における注意点を紹介します。
定期的な検診を受ける
子宮頸がんの治療後に妊娠した場合は、がんの再発がないか、また新たな病気が発生していないかを確認するために、定期的に検診を受けることが重要です。検診を受ける頻度や内容については、主治医の指示に従いましょう。一般的な検診としては、子宮頸がん検診、内診、血液検査、画像検査などがあります。
早産や流産のリスクへの心構え
子宮頸がんの治療後に妊娠した場合、残念ながら早産や流産のリスクが高まる可能性があります。円錐切除術を受けると、程度の差はありますが子宮頸管が短くなることがあります。子宮頸管は妊娠中に子宮の入り口を閉じておく役割を担っているため、子宮頸管が短いと早産のリスクが高まります。また、子宮頸がんの治療によって子宮の環境が変化し、流産のリスクも高まる可能性があります。
妊娠を継続できるかどうかは、がんの進行度や治療内容、そして個々の状況によって大きく異なります。妊娠を希望する場合は、必ず担当医と綿密な相談を行い、治療方針や妊娠・出産に伴うリスクについて十分に理解しておくことが重要です。
子宮頸がんでも妊娠を諦めない方へ代理出産という選択肢
子宮頸がんと診断され、子宮摘出などの治療が必要となる場合、ご自身での妊娠は難しくなります。しかし、それでも我が子を望む方には、代理出産という選択肢があります。
代理出産とは、別の女性に代理で妊娠・出産を依頼する方法です。依頼する夫婦の精子と卵子、またはどちらか一方を用いるため、遺伝子的にはご夫婦の子どもとなります。
代理出産による遺伝的つながりについては、以下の記事で詳しく解説しています。
代理出産では代理母との遺伝的つながりはどうなる?安全な実施方法を紹介
代理出産を行う方法
代理出産は、現在日本国内での実施は不可能となっています。日本産科婦人科学会が、代理出産を認めていないためです。法的に禁止されているわけではありませんが、認可もされていないという、グレーな扱いとなっています。
そのため、日本人夫婦が代理出産を行うには、海外の商業的代理出産が認められている国に渡航する必要があります。渡航先としては、ウクライナやジョージア、カザフスタンなどが人気です。
実際に多くの日本人夫婦が、海外の代理母や医療機関と提携し、我が子を授かっています。なかには、子宮頸がんによって子宮を全摘出した若い夫婦もいます。
代理出産をサポートするエージェントの活用
代理出産という選択肢を考える際、専門的な知識と経験を持つ代理出産エージェントの活用が大きな助けとなります。海外での代理出産は複雑な法的、医療的手続きを伴うため、個人で全てを対応するのは非常に困難です。代理出産エージェントは、これらの手続きをスムーズに進めるためのサポートを提供してくれます。
海外での代理出産をサポートするエージェントについては、以下の記事で詳しく解説しています。
『代理出産エージェントとは?選び方から費用・事例まで詳しく解説』
代理出産エージェント「Baby For You」のご紹介
海外での代理出産を安心してお任せできる仲介業者をお探しなら、ぜひ「Baby For You」にご相談ください。
Baby For Youでは、これまでに多くの日本人ご夫婦へ赤ちゃんをお届けしてきました。会社組織として海外の医療機関と信頼関係を築き、弁護士も在籍している、実績のある代理出産エージェントです。
代理出産プログラムのほか、卵子提供プログラム、精子提供プログラム、着床前診断・男女産み分けプログラムを提供しています。
Baby For Youはウクライナやジョージア、カザフスタンの医療機関と提携し、安心・安全な代理出産を行っています。
厳しい審査による健康な代理母の選定や、海外現地でのサポート、日本国籍を取得するための手続きなど、さまざまな面から依頼者さまをサポートいたします。
まとめ
子宮頸がんと診断された後も、妊娠を望む気持ちを抱くことは自然なことです。この記事では、子宮頸がんの進行度合いと妊娠の可能性、そして治療方針について解説しました。早期発見の重要性、前がん病変、そして子宮頸部におけるがんの進行度合いによって、妊娠への影響が異なることをご理解いただけたかと思います。子宮頸がんの治療法には、円錐切除術、レーザー蒸散術などがあり、それぞれ妊娠への影響も異なります。治療後の妊娠を希望する場合は、定期的な検診と、早産や流産のリスクへの心構えが重要です。
子宮摘出術などにより妊娠が困難な場合でも、代理出産という選択肢があります。海外での代理出産をお考えの方は、ぜひ「Baby For You」にご相談ください。
※本記事の内容は、2025年11月時点の情報に基づいて作成しています。今後、ルールや法律の変更により内容が事実と異なる場合もありますので、ご了承ください。
CONTACTお問い合わせ・LINE・zoom面談
どのようなご質問でも、お気軽にお送りくださいませ。
必ず24時間以内にはお返事をお送りしております。
このご相談が『大きな一歩』になると思います。