2024-12-16

妊娠してもすぐ流産する原因とは?予防法も詳しく解説

妊娠してもすぐ流産する原因とは?予防法も詳しく解説

妊娠は、新しい命を迎える喜びに満ちた特別な時間です。しかし、妊娠初期に流産を経験し、深い悲しみや不安を抱える方も少なくありません。特に、妊娠してもすぐに流産してしまう場合、原因が分からず、将来への希望を失ってしまうこともあるでしょう。

 

流産の原因はさまざまで、染色体異常や子宮の異常、ホルモンバランスの乱れなど、多くの要因が考えられます。また、原因の特定が難しいケースが多いのも事実です。

 

この記事では、妊娠してもすぐ流産する原因、考えられる予防策、そして「不育症」の可能性について詳しく解説します。また、どうしても子どもを諦められない方に向けて、代理出産という選択肢についてもご紹介します。

 

妊娠初期の流産……なぜ?考えられる原因

妊娠初期の流産は、全妊娠の約10〜15%に発生すると言われています。その多くは自然発生的なものであり、必ずしも母体の健康状態が直接の原因ではありません。しかし、妊娠を継続するためには母体と胎児の状態が安定していることが重要です。ここでは、妊娠初期に流産を引き起こす主な原因を見ていきましょう。

 

染色体異常

最も一般的な原因は、胎児の染色体異常です。染色体の数や構造に問題があると、胎児が正常に発育できず流産につながります。

 

染色体異常には、数的異常と構造的異常があります。数的異常は、染色体の数が正常よりも多い、または少ない状態です。例えば、ダウン症候群は21番染色体が1本多いトリソミーと呼ばれる数的異常です。構造的異常は、染色体の一部が欠失したり、重複したり、転座したりする状態です。これらの異常は、流産だけでなく、先天性異常の原因となることもあります。

 

染色体異常は偶発的に起こることが多く、特定の予防法はありませんが、適切な生活習慣を維持することでリスクを減らす可能性があります。

 

子宮の異常

子宮の形状や機能に異常がある場合、流産のリスクが高まります。具体的には、子宮筋腫、子宮奇形、子宮内膜症、子宮頸管無力症などが挙げられます。


  • 子宮筋腫

子宮の筋肉にできる良性の腫瘍です。筋腫の位置や大きさによっては、胎児の成長を妨げたり、流産のリスクを高めたりすることがあります。


  • 子宮奇形

生まれつき子宮の形に異常がある状態です。例えば、子宮が二つに分かれている双角子宮などがあります。子宮奇形があると、着床がうまくいかない、あるいは妊娠が継続しにくい場合があります。


  • 子宮内膜症

本来子宮の内側にある子宮内膜が、子宮以外の場所で増殖してしまう病気です。子宮内膜症は不妊の原因となることが知られていますが、流産のリスクを高める可能性も指摘されています。


  • 子宮頸管無力症

子宮頸管が妊娠中に十分に閉じずに、子宮口が開いてしまう状態です。子宮頸管無力症は、特に妊娠中期以降の流産や早産の原因となりますが、稀に妊娠初期にも影響を与えることがあります。

 

これらの子宮による流産は、事前の婦人科検診で子宮の健康状態を確認することが予防につながります。

 

ホルモンバランスの乱れ

妊娠の維持には、さまざまなホルモンが関わっています。中でも重要なのが、プロゲステロン(黄体ホルモン)です。

プロゲステロンは、子宮内膜を厚くして受精卵が着床しやすい状態にする働きや、妊娠の維持に重要な役割を果たしています。このプロゲステロンが不足すると、子宮内膜が不安定になり、流産のリスクが高まる可能性があります。

また、甲状腺ホルモンの異常も流産と関連があるとされています。甲状腺ホルモンは、妊娠初期の胎児の脳や神経の発達に不可欠なホルモンです。甲状腺機能低下症や甲状腺機能亢進症は、流産のリスクを高める可能性があるため注意が必要です。

 

免疫学的要因

免疫系の異常により、母体が胎児を「異物」として攻撃することがあります。これは抗リン脂質抗体症候群や自己免疫疾患に関連していることが多いです。

 

抗リン脂質抗体症候群では、母体の血液中にリン脂質に対する抗体が作られ、胎盤の血管に血栓を作り、胎児への血液供給を阻害することで流産を引き起こすと考えられています。抗リン脂質抗体症候群は、この後に解説する「不育症」の原因の一つとしても知られています。

 

こうした免疫学的要因が疑われる場合は、専門医の診断と治療が必要です。

 

感染症

細菌やウイルスによる感染症も流産の原因となります。特にトキソプラズマ、風疹ウイルスなどは胎児に深刻な影響を与えることがあります。


  • トキソプラズマ

猫の糞便や生肉から感染し、胎児に脳症や脈絡網膜炎などを引き起こす可能性があり、流産のリスクも高まります。


  • 風疹ウイルス

妊娠初期の感染によって胎児に先天性風疹症候群を引き起こす可能性があり、流産のリスクを高めます。

 

妊娠前に予防接種を受けたり、衛生管理を徹底することでリスクを軽減できます。

 

生活習慣

妊娠初期の流産と関連があるとされている生活習慣には、

 

  • 喫煙
  • 過度の飲酒
  • カフェインの過剰摂取
  • 栄養バランスの偏り
  • 極端なダイエット
  • 過度な運動
  • 睡眠不足
  • 肥満

 

などがあります。特に喫煙は子宮内の血流を妨げ、胎児の発育を阻害する可能性があります。

妊娠を計画している段階から健康的な生活を心掛けることが重要です。

 

その他の要因

妊娠初期の流産は、上記以外にもさまざまな要因があると考えられています。例えば、母体の年齢が関係している可能性もあります。加齢とともに卵子の染色体異常の発生率は上昇し、流産の確率も高くなります。

 

環境的な要因も無視できません。化学物質や放射線への曝露、特定の薬剤の使用などは、流産のリスクを高める可能性が指摘されています。ただし、具体的な因果関係については、まだ十分に解明されていない部分も多いです。

 

妊娠してもすぐ流産する原因の特定は困難

妊娠してもすぐ流産する原因の特定は困難

流産はさまざまな要因が複雑に絡み合って起こるため、具体的な原因を特定することは難しい場合が多いです。

特に妊娠初期の流産は自然な生物学的過程であることが多く、染色体異常や体の状態に関連するケースがほとんどです。一方、ホルモンバランスや子宮の異常、感染症などの要因が絡むこともありますが、これらは検査を通じてしか明らかになりません。

流産を経験した場合、複数回続く場合は専門医による検査とアドバイスを受けることが重要です。自身を責める必要はなく、適切なサポートを受けながら次の妊娠に備えることが大切です。

 

妊娠初期の流産を予防するためにできること

妊娠初期の流産を完全に防ぐことは難しいものの、以下のような対策を取ることでリスクを軽減することが可能です。

 

  • 葉酸の摂取
  • 基礎疾患の検査
  • 感染症の予防
  • ストレス管理

 

生活習慣を見直し、医師と相談しながら健康的な妊娠環境を整えることが重要です。

 

葉酸の摂取

葉酸は胎児の神経管閉鎖障害を予防するだけでなく、妊娠全体をサポートする栄養素です。妊娠前から妊娠初期にかけて、適切な量(1日400μg)の摂取を心掛けると良いでしょう。葉酸はサプリメントや緑黄色野菜、豆類に含まれています。

 

基礎疾患の検査

妊娠前に甲状腺機能異常、糖尿病、高プロラクチン血症などの基礎疾患を検査し、問題があれば治療を進めることが流産予防につながります。特に高齢妊娠の場合、事前の健康チェックが重要です。

これらの基礎疾患以外にも、妊娠の経過に影響を与える可能性のある疾患はさまざまです。医師の指示に従って必要な検査を受け、適切な治療を受けるようにしましょう。早期発見・早期治療によって、流産のリスクを低減できる可能性があります。

 

感染症の予防

先述の通り、風疹やトキソプラズマ症など、一部の感染症は流産を引き起こすリスクがあります。妊娠前に予防接種を受け、妊娠中は衛生管理を徹底することで感染症のリスクを減らしましょう。感染症を防ぐには、同居している家族の予防接種も有効です。

また、生肉や未滅菌の乳製品を避けることも有効です。

 

ストレス管理

過度なストレスはホルモンバランスを乱し、妊娠を維持する力に影響を与えることがあります。適度な運動やリラックスできる時間を確保し、メンタルケアに努めましょう。

ストレスをため込まず、適切に対処することで、心身ともに健康な状態を保ち、妊娠を継続する力を高めることができます。自分自身を大切にし、リラックスできる時間を作ることを心がけましょう。家族や友人、医療機関のサポートを活用することも大切です。

 

妊娠初期の流産を繰り返してしまう「不育症」

妊娠初期の流産を繰り返す場合、「不育症」が疑われます。不育症とは、妊娠は成立するものの、胎児が育たず流産や死産を繰り返す状態を指します。

この症状は母体の身体的要因や免疫学的要因、血液凝固異常などが関連しており、特別な治療が必要です。不育症に悩むカップルは専門的な医療機関で検査を受け、適切な対応を取ることが重要です。

 

不育症については、以下の記事で詳しく紹介しています。

不育症とは?原因や検査方法、リスク因子を詳しく解説

 

不育症の定義

不育症とは、2回以上連続して流産や死産を経験した場合に診断されることが一般的です。

この定義は流産の頻度やタイミングにより異なることもありますが、多くの場合、明確な原因を特定するための検査が推奨されます。不育症の原因はさまざまですが、染色体異常や子宮の異常、血液凝固障害、免疫系の問題などが挙げられます。

 

不育症の検査と診断

不育症の検査では、母体と父親双方の染色体検査や子宮の形状を確認する検査、血液凝固異常や免疫系の検査が行われます。また、甲状腺機能や糖尿病などの基礎疾患の有無も調べます。これらの検査結果をもとに、不育症の診断が下され、原因が特定されることが多いです。検査は専門的な医療機関で受けられます。

 

不育症の治療法

不育症の治療は原因によって異なります。

血液凝固異常が原因の場合、低用量アスピリンやヘパリンを使用して血流を改善します。免疫学的要因には免疫調整療法が、子宮の形状異常には手術が適用されることがあります。また、ホルモンバランスが関係する場合には、ホルモン補充療法が用いられます。

早期の検査と適切な治療が、妊娠を継続する鍵となります。

 

子どもを諦めない方に代理出産というご提案

子どもを諦めない方に代理出産というご提案

妊娠や出産が難しい場合でも、子どもを持つ夢を叶える選択肢の一つとして「代理出産」があります。代理出産とは、第三者の女性に妊娠・出産を代行してもらう方法です。

不育症や子宮の欠損など医学的な理由で妊娠が困難な方にとって、代理出産は希望の光となる選択肢です。

 

代理出産を行う方法

代理出産は、依頼主ご夫婦の卵子と精子を使い体外受精で胚を作り、それを代理母の子宮に移植する方法が一般的です。代理母は妊娠・出産を担い、生まれた子どもは遺伝的に依頼者のものとなります。

この方法は、医療機関の技術が必要であり、専門家の指導のもとで進められます。ただし、代理出産に関する法律や規制は国によって異なり、日本では法的な枠組みが整備されていないため、海外で行うケースが一般的です。実際に、多くの日本人夫婦が海外での代理出産によって我が子を授かっています。

 

エージェントを活用して安全な代理出産

代理出産という選択肢は、さまざまな事情で出産が難しい方にとって希望の光となる可能性があります。しかし、代理出産を取り巻く法制度や手続きは複雑で、当事者だけで進めるのは困難な場合も多いです。そこで、代理出産を希望する方が安心して進められるよう、専門のエージェントを活用する方法があります。エージェントは、代理出産に関する法律や手続き、医療機関の情報などを熟知しており、依頼者と代理母双方のサポートを行います。

 

エージェントの主な役割は、

 

  • 適切な代理母の選定
  • 医療機関との連携
  • 法的書類の作成
  • 出産までのサポート

 

などです。依頼者の希望や条件に合った代理母を探し、面談や健康診断などを経てマッチングを行います。また、提携する医療機関との連絡調整や、必要な法的書類の作成、出産後の手続きなども代行します。代理出産は精神的にも肉体的にも負担がかかるプロセスです。エージェントは、依頼者と代理母双方の精神的なケアにも配慮し、安心して出産に至るまで寄り添ってサポートを提供します。

 

海外での代理出産をサポートするエージェントについては、以下の記事で詳しく解説しています。

代理出産エージェントとは?選び方から費用・事例まで詳しく解説

 

代理出産エージェントなら「Baby For You」

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海外での代理出産を安心してお任せできる仲介業者をお探しなら、ぜひ「Baby For You」にご相談ください。

Baby For Youでは、これまでに多くの日本人ご夫婦へ赤ちゃんをお届けしてきました。会社組織として海外の医療機関と信頼関係を築き、弁護士も在籍している、実績のある代理出産エージェントです。

 

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Baby For Youはウクライナやジョージア、カザフスタンの医療機関と提携し、安心・安全な代理出産を行っています。

厳しい審査による健康な代理母の選定や、海外現地でのサポート、日本国籍を取得するための手続きなど、さまざまな面から依頼者さまをサポートいたします。

 

まとめ

妊娠初期の流産はさまざまな要因が絡み合うため、原因を特定することは難しい場合が多いですが、適切な検査と治療を受けることで予防や対策が可能です。葉酸の摂取や生活習慣の見直し、ストレス管理など、日々の取り組みが流産リスクの軽減に繋がります。また、不育症と診断された場合でも、専門的な治療やサポートを受けることで妊娠を継続できる可能性が広がります。さらに、どうしても妊娠が難しい場合には代理出産という選択肢もあります。子どもを諦めないためには、医療機関や専門家に相談しながら、自分たちに合った最善の道を見つけていくことが大切です。

海外での代理出産をお考えの方は、ぜひBaby for youにご相談ください。

 

※本記事の内容は、2024年12月時点の情報に基づいて作成しています。今後、ルールや法律の変更により内容が事実と異なる場合もありますので、ご了承ください。

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