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2024-09-20

卵子提供のメリット・デメリットとは?メリットを最大化する代理出産という選択肢

卵子提供のメリット・デメリットとは?メリットを最大化する代理出産という選択肢

不妊に悩むご夫婦にとって、卵子提供は大きな希望となります。しかし一方で、卵子提供にはさまざまなメリット・デメリットがあることも事実です。

この記事では、卵子提供のメリット・デメリットを整理しつつ、代理出産と組み合わせることで、より安全に、かつ高い成功率で妊娠・出産を目指す方法について詳しく解説します。

卵子提供・卵子ドナーとは

卵子提供とは、他者から提供された卵子で体外受精を行い、受精卵を移植し妊娠・出産をすることです。卵子を提供する人を卵子ドナーと呼びます。

卵子提供が行われる主なケースは以下の通りです。

 

  • 早発閉経や卵巣機能不全などで自分の卵子が使えない
  • 遺伝性疾患のリスクを避けたい
  • 高齢で卵子の質が低下している

 

卵子ドナーは20代〜30代前半の健康な女性が望ましいとされており、若いドナーによる卵子提供によって、妊娠・出産の可能性が高まります。

ただし、卵子提供の利用を検討する場合はメリットとデメリットを正しく理解する必要があります。まずはメリットから見ていきましょう。

 

卵子ドナーについては、以下の記事で詳しく解説しています。

卵子ドナーとは?利用のメリット・デメリット、代理出産という選択肢を解説

卵子提供のメリット

卵子提供のメリット・デメリット-2

卵子提供には、以下のようなメリットがあります。

 

  • 妊娠成功率が飛躍的に向上する
  • 遺伝性疾患のリスクを回避できる
  • 夫との遺伝的な繋がりがある赤ちゃんを授かれる

 

一つずつ詳しく解説します。

妊娠成功率が飛躍的に向上する

女性の卵子は、加齢によって質と数が低下していきます。これは、40歳以上の流産率が50%という高い確率となってしまう原因の一つです。

ドナーの卵子は、年齢や健康状態といった厳しいスクリーニング検査をクリアしたものに限られます。受精卵の質が高いほど、着床し妊娠に至る可能性が高まります。

そのため、自分の卵子を使う一般的な体外受精と比べ、提供卵子を用いることで妊娠成功率が大幅に上がります。

遺伝性疾患のリスクを回避できる

卵子提供を受けることで、遺伝性疾患のリスクを回避することができます。遺伝性疾患とは、親から子へと受け継がれる疾患です。

遺伝性疾患の多くは、高齢出産によりリスクが高まることが知られています。しかし、卵子提供を受けることで、若くて健康な卵子を使用できるため、遺伝性疾患のリスクを大幅に下げることが可能です。

また、海外の医療機関で卵子提供・代理出産を実施すると、着床前遺伝子検査が受けられ、より安全かつ確実な出産を実現できます。

 

着床前遺伝子検査については、以下の記事で詳しく解説しています。

着床前遺伝子診断(PGD)の方法や費用を解説

夫との遺伝的な繋がりがある赤ちゃんを授かれる

卵子提供では、ドナーの卵子と夫の精子を体外受精させ移植するため、夫との遺伝的な繋がりを持つ赤ちゃんを授かることができます。

卵子が原因で不妊に悩みつつも、遺伝的な繋がりは重視したいという方にとって、卵子提供は最適な選択肢となるでしょう。

卵子提供のデメリット

卵子提供には多くのメリットがありますが、知っておくべきデメリットもあります。

 

  • 母体が高齢の場合、出産時のリスクがある
  • 費用が高額になる可能性がある
  • 卵子提供を受けても妊娠できない可能性がある

 

これらのデメリットについて、以下から詳しく紹介します。

母体が高齢の場合、出産時のリスクがある

卵子提供を受けたとしても、母体の年齢が高齢であると、妊娠・出産にはリスクが伴います。35歳以上の高齢出産では以下のようなリスクが高まるとされています。

 

  • 流産や死産のリスク
  • 妊娠高血圧症候群などの合併症リスク
  • 緊急帝王切開となる可能性
  • 染色体異常の胎児が生まれるリスク

 

高齢であっても卵子提供によって妊娠は可能ですが、こうしたリスクを十分理解した上で慎重に判断する必要があるでしょう。高齢のリスクを避けるには、若い代理母による代理出産も一つの選択肢と言えます。

費用が高額になる可能性がある

卵子提供は保険適用外となり、ドナーに対する報酬も支払わなくてはならないため、費用が高額となる点がデメリットです。

以下は、卵子提供にかかる主な費用の内訳です。

 

  • 卵子ドナーへの報酬
  • 卵子ドナーの検査費用
  • 体外受精の費用
  • 移植にかかる費用

 

これらを合計すると、一回の卵子提供で300万円程度かかるケースが一般的です。また、一回の体外受精で必ず着床するとは限らないため、もう一度サイクルを実施するとなると、再度これらの費用がかかる可能性があることも留意しておきましょう。

卵子提供を受けても妊娠できない可能性がある

卵子提供を受けることで妊娠・出産の可能性は高まりますが、100%妊娠を保証するものではありません。

子宮の状態が着床に適していなかったり、免疫の問題で受精卵が着床しにくかったりといった理由で、妊娠に至らない可能性があります。

卵子提供によって全ての不妊の問題が解決するというわけではないことを、十分理解しておく必要があります。

卵子提供を受ける際の注意点

卵子提供のメリット・デメリットを知り、実際に施術を受ける検討段階にきたら、以下のような注意点を守った上でクリニックへの相談に進みましょう。

 

  • 日本国内では体外受精ができない
  • 生まれてくる子どもへの将来的な配慮

 

以下から詳しく解説します。

日本国内では体外受精ができない

日本国内では、第三者から提供された卵子と夫の精子を体外受精させることは原則できません。日本産科婦人科学会のガイドラインでも、「夫婦ではない男女の卵子と精子を受精させること」が国内で認められていないのが現状です。

そのため、卵子提供を受けて妊娠を目指す場合は、海外の医療機関で体外受精を実施しなくてはなりません。

ただし、卵子提供によって生まれた子どもについて、出産した者を法律上の母親とする法律「生殖補助医療の提供等及びこれにより出生した子の親子関係に関する民法の特例に関する法律」が令和3年に制定されています。

そのため、海外で卵子提供と体外受精を行い国内で出産するケースでも、法的に実子として認められます。

生まれてくる子どもへの将来的な配慮

卵子提供を受けて生まれてくる子どもへの将来的な配慮も重要です。
以下のような点に留意しましょう。


  • 子どもの出自を知る権利への配慮

子どもの年齢に応じて、真実を伝える方法を考えておく必要があります。子どもの知る権利を尊重するため、卵子提供に関する情報は正しく記録しておきましょう。


  • ドナーとの関係性

将来的に子どもがドナーに会いたいと思った時にどうすべきか、事前にドナーと話し合っておきましょう。子どもだけではなくドナー自身の権利も重視しなくてはなりません。

 

子どもが、親との血のつながりというものを理解する年齢になった時にどうすべきか、子どもの権利を侵害しないように準備をしておきましょう。

卵子提供+代理出産という選択肢

卵子提供のメリット・デメリット-3

卵子提供を検討する方の中で、

 

  • 40歳以上の高齢出産である
  • 卵子以外のリスク因子がある
  • 既往歴から出産による母体の健康リスクが大きい

 

といった項目にあてはまる方は、卵子提供と代理出産の組み合わせをおすすめします。

また、上記の項目に当てはまらない方で「これ以上不妊治療を長引かせたくない」といった悩みをお持ちの場合も、代理出産は大きな希望となります。

代理出産とは

代理出産とは、代理母と呼ばれる第三者の女性に、体外受精した受精卵を移植して、妊娠・出産してもらう生殖補助医療の一つです。代理母は、出産後に子どもを依頼者夫婦に引き渡します。

代理出産には、主に以下の2つの方法があります。


  • サロゲートマザー

夫の精子とドナーによる卵子を体外受精させ、代理母の胎内に移植し、代理母が妊娠・出産する


  • ホストマザー

夫の精子と妻の卵子を体外受精させ、代理母の胎内に移植し、代理母が妊娠・出産する

 

卵子提供と代理出産を組みわせるケースは、上記の「サロゲートマザー」に当たります。

出産をするのは代理母ですが、夫との遺伝的な繋がりを持つ赤ちゃんを授かることができる方法です。代理出産に関する法整備が行われている国で実施すれば、日本でも法的に我が子として育てることができます。

代理出産と卵子提供を組み合わせるメリット

代理出産には高額な費用がかかりますが、その分メリットが大きいと言えます。

 

  • 成功率がさらに向上する
  • 高齢出産によるリスクを回避できる
  • 着床前遺伝子診断や産み分けが可能

 

上記のメリットについて、詳しく紹介します。

成功率がさらに向上する

卵子提供と代理出産を組み合わせることで、安全な出産の成功率がさらに向上します。

代理母の候補となる女性は健康面での厳しいスクリーニングに合格した方のみなので、着床しやすい子宮環境が整っています。卵子提供による体外受精で着床に失敗してしまった場合でも、2回目の卵子提供は代理出産と組み合わせる選択をすることで、より成功率を高められるでしょう。

高齢出産によるリスクを回避できる

代理出産なら、卵子提供によるデメリットの項で紹介した「高齢出産によるリスク」を回避することができます。

特に妊娠高血圧症候群といった疾患は、40歳以上の高齢出産の場合、罹患リスクが1.7倍にも増加するという調査結果もあります。

生まれた赤ちゃんを健康に育てるため、出産によって母体の健康が侵害される事態は避けたいものです。母体が高齢であっても、代理出産を活用すれば身体的な負担をかけずに我が子を授かることができます。

 

参考:年齢と妊娠・出産に伴う合併症のリスク評価について_徳島大学大学院産科婦人科学分野

着床前遺伝子診断や産み分けが可能

海外で卵子提供と代理出産を実施することで、国内では実施できない「着床前遺伝子診断(PGT-A)」や「男女産み分け」が可能になります。

産み分けとは、特定の性別の受精卵のみを子宮に戻す技術です。家族のバランスを考慮して、希望する性別の子どもを授かることができます。

卵子提供と代理出産を組み合わせることで、これらの高度生殖医療技術を活用できるのは大きな魅力と言えるでしょう。

安全な代理出産にはエージェントを活用

卵子提供と代理出産を海外で行う場合、安全性や手続きの複雑さから、専門のエージェントを活用することが望ましいです。

優良なエージェントなら、卵子提供から代理出産まで一貫してサポートしてくれます。海外の高度な医療技術を持つクリニックとの信頼関係があるからこそ提供できるサービスです。

また、エージェントに依頼することで、以下のようなサポートも受けられます。

 

  • 代理母の健康管理と妊娠経過の報告
  • 現地での送迎・通訳
  • 現地での生活のサポート
  • 生まれた赤ちゃんのパスポート取得と出国手続き

 

経験豊富なエージェントによってきちんと法的な手続きが行われるため、出国時や戸籍登録時のトラブルを避け、確実な代理出産が可能です。

 

海外での代理出産をサポートするエージェントについては、以下の記事で詳しく解説しています。

代理出産エージェントとは?選び方から費用・事例まで詳しく解説

代理出産エージェントなら「Baby For You」

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海外での代理出産を安心してお任せできる仲介業者をお探しなら、ぜひ「Baby For You」にご相談ください。

Baby For Youでは、これまでに多くの日本人ご夫婦へ赤ちゃんをお届けしてきました。会社組織として海外の医療機関と信頼関係を築き、弁護士も在籍している、実績のある代理出産エージェントです。

代理出産プログラムのほか、卵子提供プログラム、精子提供プログラム、着床前診断・男女産み分けプログラムを提供しています。

Baby For Youは主にウクライナ、ジョージア、カザフスタンの医療機関と提携し、安心・安全な代理出産を行っています。

厳しい審査による健康な代理母の選定や、海外現地でのサポート、日本国籍を取得するための手続きなど、さまざまな面から依頼者さまをサポートいたします。

まとめ

卵子提供は、高齢や不妊などで妊娠が難しい女性にとって、赤ちゃんを授かるための選択肢の一つです。卵子提供のメリットとしては、安全な妊娠・出産の成功率が高まり、夫との遺伝的な繋がりを持つ赤ちゃんを授かれるという点が挙げられます。

一方デメリットとして、高齢出産によるリスクや高額な費用負担などがあるため、慎重に検討しなくてはなりません。

卵子提供と代理出産を組み合わせることで、より確実な出産が可能です。

不妊治療の選択肢の一つとして代理出産をお考えなら、ぜひ「Baby For You」にご相談ください。

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